体の中で大切な役割を担っていることから、よく知られているスキンケア成分があります。コラーゲン、EGF、NAD+もそのひとつです。ただ、処方を考えるうえでの論点はそれぞれ異なります。
成分が体の中で何をしているかを知るのは、出発点にすぎません。完成した美容液を肌に塗ったときに何が起こるかを知るには、もう一段階の根拠が必要です。
加水分解コラーゲンとは?
コラーゲンは、体の構造を支えるたんぱく質です。加水分解コラーゲンはそれを小さな断片にしたもので、肌を整える、うるおいを与えるといった目的の化粧品に使われています。
塗ったからといって、肌の奥のコラーゲンを直接補えるわけではありません。また、飲むコラーゲンサプリメントの研究を、美容液で同じ結果が得られる根拠にすることもできません。
プロテオグリカン、ヒアルロン酸、加水分解コラーゲンを組み合わせて肌に塗る臨床パイロット試験では、うるおいやバリアに関する指標の改善が報告されています。ただし組み合わせで試験しているため、コラーゲン単体がどれだけ寄与したかはわかりません。
SAYNIDのコラーゲン CO₂バブルセラムマスクには、加水分解コラーゲンに加え、ペプチドコンプレックス、ヒアルロン酸、パンテノール、セラミドNPを配合しています。
EGFとは?
EGFは上皮成長因子(epidermal growth factor)の略で、細胞間の情報伝達に関わるたんぱく質です。化粧品の成分表示では「ヒトオリゴペプチド-1」と表示されます。その生物学的な役割から、スキンケアでも関心を集めています。
成長因子を含む特定の美容液や、複数の成分を組み合わせた処方についての研究はあります。しかし、ひとつの処方の結果が、すべてのEGFコンプレックスに当てはまるわけではありません。成分の種類、安定性、届け方、そして製品全体が関係します。
「成長因子」という言葉を、化粧品が肌を再生する、組織を作り直すという約束として受け取るべきではありません。
NAD+とは?
NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は、細胞の代謝に関わる補酵素です。生物学的な役割から、肌の研究でも注目されています。
NAD+、ナイアシンアミド、そのほかのNAD関連化合物は、同じものの別名ではありません。前駆体を使った研究が、NAD+そのものを肌に塗ったときの効果を証明するわけではありません。
ここでも届け方が重要です。あるNAD+の研究では、マイクロニードリングで皮内に届ける方法が使われました。これは毎日の美容液の使い方とは異なり、ご自宅で使う化粧品で同じ効果が得られることを示すものではありません。
成分のストーリーを読み解くコツ
次の3つを確認してみてください。成分は正確には何か。研究ではどのように使われたか。うたわれている効果について、最終製品で試験されているか。
この3つを押さえておけば、成分への期待と現実的な見方を両立できます。
よくある質問
コラーゲン美容液で失われたコラーゲンを補えますか?
加水分解コラーゲンが配合されていても、肌の奥(真皮)のコラーゲンを補えることにはなりません。その処方で確認されている化粧品としての効果で判断しましょう。
NAD+とナイアシンアミドは同じですか?
いいえ。体内の代謝経路でつながってはいますが、別の分子で、肌に塗る場合の根拠もそれぞれ異なります。
SAYNIDのスキンケアは、好奇心から始まり、わかりやすい説明で応えることを大切にしています。
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参考文献:加水分解コラーゲンを含む外用処方の研究(2021年)/複数の成長因子を組み合わせた美容液の研究(2022年)/施術によるNAD+導入の研究(2026年)

